第34代会長 神戸俊輔 平成26年(2014)スローガン

スピリッツ 『武士道』 そして未来へ

 

日本と日本人が世界に誇れるスピリッツは、「武士道の精神」ではないかと思います。

 

 しかし、現今、年齢層の差を問わずこのスピリッツが、国内外においても、失われていると言いたくなるほどの現状にあるのではないでしょうか。

 

 グローバル化の中で、日本、日本人が確たる姿勢で世界の優たるリーダーである為には、この精神の確立にあります。

 

  この「武士道」を宇都宮青友クラブの年間活動を通して、私たちが、これを学び、失いかけているこのスピリッツを、伝え、広めていき、真の日本・日本人スピリッツを取り戻して、当たり前のようにしていきたいと願い、取り上げました。

 

 【活動スローガンヘの思い】

 戦後、日本はめまぐるしい経済発展を遂げたが、経済発展と引き換えに、日本人にとって大切なスピリッツを後回しにしてしまったように思えてなりません。

 

それは何かと感ずる中、著者・新渡戸稲造r武士道』に出会い、日本が失しないかけたスピリッツはこれだと気づきました。

 

「武士道」
原題 BUSHIDO The Soul of Japan 日本の魂 spirit of japan

平成の時代も26年、バブル経済の崩壊から、リーマンショックや東日本大震災、原発事故、内には、偽装問題は改善されず、犯罪も精神的障害の凶悪事件が台頭し、さらに家庭内では、個人の自由を重んじるあまり自由を履き違えて、道徳観、倫理観、人情までが低下し、家庭崩壊や学校崩壊など地域社会の乱れようは、目も当てられないこの頃ではないでしょうか。

 

いかにあるべきなのか。いかにすべきなのか。私たちはどうすれば、この

ことに関わり、その一役を担うことができるのだろうか。

 

 Spirit of japan Bushido スピリッツ・オブ・ジャパン日本の魂を説いた新渡戸稲造農政博士、敬虔なキリスト教信者が約100年前(日清・日露戦争の間の)「武士道」として欧米向けに、もちろん英文で紹介されました。

 まだ日本が、世界への認識が甘い幼稚な国であった頃「美しい国、美しい人の国「日本」として、太平洋の架け橋とならんと、この武士道をまとめ、伝えたものです。

 

武士道は、一人が構築したものではなく、数百年にわたる日本の社会生活の中で、培われてきたもので、いつしか日本人の精神(スピリット)として、いわば宗とする教えのように、日本人に浸透してきたものです。

 

 昭和59年から平成15年まで、20年間発行されていた五千円札を覚えていますか。お札は政治家が多かったのがこの年から文化人になりました。千円の漱石、万札の諭吉と共に。

 

武士道は、ひとつの無意識的な抗う事のできないカとして、日本国民及びその一人ひとりを動かしてきた。近代日本の息吹である先駆者のひとり吉田松陰が、刑死前夜にしたためた歌は、日本国民への偽らざる告白でした。

 

かくすれば、かくなるものと知りながら、やむにやまれぬ大和魂

 

さて、昨年の流行語大賞の一つに「おもてなし」が選ばれました。「おもてなし」の語源は、「持て成し」、源氏物語出典、とりなし、振る舞い、待遇、馳走、饗応(酒食もてなし)、謡(能楽を以て)、という意味のことです。

 

日本には食事の際に、いただきます~ごちそうさま」と言いますが、この深い意味はご存じでしょうか。込められた心中の思いの何を表したものでしょうか。 

 

武士道は、刀を持って切り合うあのイメージではなく、おもてなしやごちそうさまに込められた日本民族の心の表れをカタチにできる、姿勢や態度などの言行動に示した考え方、生き方なのです。

 

この「武士道」スピリットを自ら実践していき、未来に伝えていくのが、我々の使命なのではないでしょうか。

 

【クラブ事業での活かし方】

 宇都宮青友クラブは39周年を迎えました。この継続性は素晴らしいものと思います。会員の中にはまだこの世に生命のない頃からあるクラブですから。そこにはクラブ開設以来から、代々受け継がれている一本の通った青友スピリッツがあるのだと思います。

 

冠なく、オーナーがいるわけでもなく、また多くの財があるわけでもないのに、このクラブが年60回もの会合ができています。このクラブの生命力を先輩会員から、特に伝えていただきたいと考えております。一年かけて学びをさせていただきたいと思います。それは「武士道青友」なのかもしれません。

 

「武士道の学び」を通して

 新渡戸稲造が伝えた武士道について、少し項目を触れたいと思います。

武士道を項目的に伝えたもの「義・勇・仁・礼・誠・名誉・他に、忠義・克己」、この語を考え方や言行に表わし、このような生き方を持つことが武士道の徳目です。義、勇、仁、礼、忠、克己は論語の導きによる儒の教えからきている、孔子を源泉とする武士道の道徳律です。2000年の知恵、「知行合一」の思想でした。

 

知恵と行動は一致していなければならないということ。名誉は恥や切腹、一命を賭ける精神、名誉を守る命以上の価値観としました。品格の形成を重んじています。女性に求められている理想があることにも注目したい。

 

義は、人の道、正義の道理、正しきものを求めました。正しきは、公平、平等であると納得できる域のこと。勇は、論語、「義を見てせざるは男なきなり」、勇気と忍耐、決断力のこと。仁は、慈愛、慈しむ、愛、思いやり、人情、武士の情けとか、武勲を捨て去る。礼は、仁と義を型として表している。仁を示す、誠は、武士に二言はない、約束に証文はいらない。嘘は心の弱さ.忠義、個人よりの公を重んじる。我が身の犠牲もいとわない。克己は、平静を保つ、平常心である。己に克つ。忍耐と寛容です。

 

いずれも武士道の解説書の一例ですが、参考までに述べました。すべての解説でもなく、答えでもありません。これからの一年間、日本人の心の宝となる「武士道」をお伝えしたく思います。

 

奔走する我等青友の戦士へ、